お店外観

 

川人象嵌について

御主人 大正8年に創業した象嵌の老舗。先代が京都で随一の象嵌店で修行、技術を修得した後、開業した。現在の社長は2代目の川人一郎氏。高校を卒業してから、象嵌の世界に身を投じておよそ半世紀が経つ。一郎氏がこの仕事に携わり始めた頃(昭和30年)は、象嵌はまだまだ一般市民には手が届かない高級品。その状況をかえるべく、京都の観光物産として求めやすい価格の象嵌作りにいち早く取り組んできた。それを具現化させたのが現在のお店・川人ハンズ。店内にはブローチ、ペンダントなど様々な品が整然と並び繊細優美な輝きを放っている。そのどれもが一つ一つ丁寧な手仕事で作られ、一生ものの品質を兼ね備えた逸品ばかり。その中で気に入った商品を展示即売してくれるショップとしての機能はもちろん、ギャラリー、実演コーナーなども併設。象嵌を買うだけでなく、見て、学べる施設になっている。それもより多くの人に象嵌を知ってもらいたいという思いがあるから。現在もここを拠点に、その思いを伝えるべく活動が続けられている。

川人ハンズ 象嵌を受け継いでいくことについて、川人社長はこうおっしゃる。「黒地に金の輝きがある金工象嵌は素晴らしいものだと自負しています。だからこそ、手作りの良さを納得してもらえたら、もっと幅広く使っていただけるのではないかと思っています。逆にいえば、象嵌作りというのは手仕事でないとできないものでもあるわけです。機械ではできない行き届いた表現、味をもっと色んな人に知って欲しいですね。それには、ヒット商品をだすことも必要だと考えています。そして、そういった新しいものを生み出す力をこれからの若者には期待します。技術だけではなしに新しい製品を作りだす意欲、そして職人という考えだけでなくデザイナーとしてものを考えていく要素が必要ではないでしょうか。昔だったら親方が面倒を見てくれたものですが、現在ではそういうことはありません。だからこそ、自分で考えて行動出来る人材を求めています」と。