京の職人さん

職人という言葉には、修業、技、熟練などというイメージがある。そして実際、一人前の陶器職人として認められるためには、何年もかけて技をみがく努力が必要だ。たとえば、今一番脂ののっている職人は、ほとんどが40代から50代の職人だという。学校を卒業してから少なくとも20年以上は陶器作りを続けていなければ、その域には達せない。 陶器店に並ぶ清水焼きがそこそこ値段がはるのは、その一つ一つが手作りで、まして一人前の職人の手によるものだから。熟練した職人から若い職人へ、知識や技法、そして心が今も伝えられている。けれど、ただ伝えるだけでは、ほんとうの伝統工芸品は残っていかないと陶好堂専務井原さんは言う。新しい技術や感覚も取り入れ、今の時代の人たちに受け入れられてはじめて、その作品の中の伝統が残っていくのだと。